ナマエの唇をこじ開けて、舌をねじ込む。戸惑う事を忘れた舌がおれの舌に絡んだ。ワンピースをたくしあげて腕を抜くように誘導すると、それはそのままシュルシュルと音を立てながら布団の上を滑り落ちていった。
思った以上に完成された白い肉体に、ふわふわした真っ白なブラが乗った様子は想像以上に劣情を煽った。長い髪が胸の上で揺れる。
ずっと見ていたいと思った側からその光景は姿をなくし、ナマエの上体はおれの上に寝そべった。どうやら寄せられた顔よりもおれの胸の方が熱くなっていたようで、ナマエの顔はひんやりしていた。
布越しにリアルに伝わるナマエの陰部の肉感やくぼみのせいで、おれのちんこはますます膨張していく気がした。
「ドフラミンゴさんと一緒にいるのは楽しいような気がします。あと、多分、安心しています」
上下を入れ替えるように横に転がると、再びナマエの上に覆いかぶさってナマエを見つめた。両足を割って自分の体を割り込んで、ほぼ睨んでいたと思う。
ナマエは怖気づく事もなくおれを見た。
「ナマエはおれをどうしたいの? このままじゃ本当に犯しちゃうよ」
ねえどうすんの、どうしてくれるの、ナマエが思うほど大人じゃないよ、本当はわかっててやってるんでしょ、あんまりおれの事いじめないでよ
多分言葉に出ていた。ブツブツ言いながら幾枚かの布を隔てた向こう側の陰部にちんこを擦りつけた。
「私も、ドフラミンゴさんの事が知りたいです」
熱っぽい視線とかち合った。トロンとした目に誘われたんだ。こんなにナマエを欲しがったのはおれだけのせいじゃない。
布の上から性感帯を探るように指を当てて力を込めた。
「それがどういうことかわかってる?」
そのまま上下にこすりつけるとナマエの口からは子猫のような鳴き声が漏れた。おれと視線を合わせないようにか、耐えるように目を閉じていた。えぐる指先にはじんわりと湿り気を感じ、この布の奥の様子を想像するのは容易い。
「ねえ、こんなに濡らしてるけど、おれのこと好き?」
「っ……」
背中に回された腕で答えにしたつもりだろうけど、そんな答えじゃ納得できるわけがない。
吐いて捨てるような性欲なら、ナマエ相手じゃなくたっていい。そこらの女をたぶらかすのだって、金で買うのだって、おれにとっては大した事じゃない。
そんな事よりあんなわけのわからない感情を何ヶ月も何年も抱えて、抹消すべきなのにそれができなくて、それどころか女として愛してるだなんて思っている事やこのおれが性欲すら我慢できるかもと思っている事の方がよっぽどの大事件だ。
ナマエにはおれの一大事をどうにかする責任があるに決まってる。
「おれはナマエを傷つけたいんじゃない」
優しい台詞なんかじゃない。おれはナマエを追い込もうとしてる。
別にセックスしなくたって快感を与える事だってできるし、おれの指でも舌でも体に覚えさせればいずれ
薄っぺらい布をずらし、クリトリスに触れた。
「ねえ、どうなの、おれの事、好き? それとも答えられないくらい気持ちいい?」
「んんっ、あっあ、あ、あ、」
愛液を指にまとわりつけながら優しくくるくると撫でると、リズムに合わせてナマエが鳴いた。
甘い声が耳の奥にキンと響く。
ずっとずっとこの声を聞きながら、柔らかい肉に抱かれていたい。突き合わせた額の頼りない骨の感触。どこまでも埋もれていきそうな柔らかい胸の感触。血管が透ける薄い皮膚。心地よさしかない。
もう少し、脅そう。
それでおれの思う通りの反応だったら、おれはもう退かないって決めた。もしおれの手でナマエが壊れたとしても、ナマエは壊れたくて壊れたんだ。おれは壊れたナマエを愛す。
もとよりこんな狂ってるならどんなナマエだって愛するだろうけど。
上体を起こして着ていたシャツを脱ぎ捨てた。汗ばんだ肌に風が吹いて気持ちいい。もっと熱くなれるのなら、それはそれでもっといい。
「ナマエ、答えて。本当にこのままだとしちゃうから。ナマエの気持ち聞いてないよ、おれの事好き?」
目が合ったらどんな顔をしていいかわからなかった。ナマエがどんな顔をしているのか知るのも怖かった。
それなのにあまりにもナマエが答えないから、おれがナマエの顔を見るしかない。ナマエの顔を見るやいなや突然抱き寄せられてしまった。うろたえる隙もなく、おれの耳元にはその口元が寄せられる。
「もう一回、同じ事聞いて」
「……お、おれの事、好き?」
こんな事何回も聞きたくない。
突然恥ずかしくなってきた。この歳になってこんな状況で恥も何もないだろ、馬鹿じゃないの。それでもナマエの事を見るしかできなかった。
そして、真下で頷いたナマエを見るやいなや夢中でキスをした。どっちの舌かわからなくなるくらい。
ブラのホックを外し、唇を徐々に下に這わせて首を辿るとぴくりと震える。
「ここが好き?」
柔らかい皮膚にキスをしたり、吸ったり、噛み付いたり、一番いい反応を探す。今まで見た事のあるナマエと違って、ぴくぴくと動きながら高い声で鳴く。
どんな過去であろうと、今のナマエを抱いているのはおれだ。今のナマエはおれの手の中にいる。そう思うだけで高揚感が押し寄せた。
一瞬一瞬を目に焼き付けながら、乳房を包んだ。見た目における理想の女像なんてものはもう無いけれど、好きな乳房だった。色も形も、全部。
噛みつきたい衝動を覚え、欲望のままに実行した。
「あっ、あ」
「噛まれるの好きなんでしょ」
「っん……、うう」
「変態」
耳元で囁くと、太ももの間に割り込んで陰部にこすりつけていた膝がしっとり濡れた。触れるまでもなく勃起していた乳首も、捏ねたり吸ったりしているうちに益々固くなる。
我慢できずにパンツを脱がせ、クロッチに触れると愛液が糸をひいた。
「ねえ濡れてる」
「いや」
「おれの指が気持ちよかったんだよね?」
「んっ、あ、あ」
「違うの?」
先の言葉が欲しくて、煽るようにクリトリスを撫でた。勃起したクリトリスの皮の上からコリコリと捏ねると、また少し大きくなる。
おれが何か言うたびにナマエは愛液をこぼしながらクリトリスを固くした。
喉が鳴った。