最遊記

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DEAR.悟空 03|回想

私は昨夜、なにやらすごい経験をしてしまったように思う。これを欲求不満極まれりとするか否かはまだわからない。 無骨であまり手入れのされていない硬い指先の感触が、まだ首筋と手に残っていた。 「こんなに綺麗じゃなかった」 谷底に足を投げ出し...
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DEAR.悟空 02|斑

三蔵には深入りするなというような事を言われたけれど、最近の]の様子を見ていて黙っていられずついに聞いてしまった。 ]は何か悩みを抱えてるんじゃないかって思う。 もしかしたら、俺たちとの旅が辛いんじゃないか。当たってたら嫌だけど、でも]が...
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DEAR.悟空 01|満月

散々な目に遭った。せっかくマッサージを楽しんでいたのに指圧師は強制帰還だわ気分は台無しだわ、悪いことなんて何もしてないのに三蔵に怒られた。理不尽だ。 三蔵の気遣いは有難いけれど、あんな風に邪魔される可能性があるのではおちおちひとりで致すわ...
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DEAR 悟浄|リバース

「ロン、タンピンドライチ」 「ぎいいいい! もうやめる!」 久々に麻雀したいという話になって、その辺の暇人を誘って賭けナシ麻雀をした。その結果がこれだ。]は発狂にも似た悲鳴をあげると半泣きになりながら俺を睨んだ。 付き合ってくれた二人...
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DEAR.三蔵 later|The labor we delight in cures pain

拝啓、三蔵殿。すっかりお忘れの事と存じますが、私は欲求不満です。 あの日三蔵への恋を自覚してからというもの、ジープの後ろで三蔵のうなじを見る度に鼻血が出そうになるのを堪え、食事で隣になる度に筋張った腕や手の甲に触れたくなる衝動を抑え、誦経...
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DEAR.三蔵 10|不垢不浄

「なんで!? いつ!? 三蔵って、すっ、好きとか言うの!?」 「ちょっと落ち着いてくださいよ、悟空」 「あー聞きたくねえ…… その話、俺抜きの所でできねーの?」 「悟浄も最初くらいまともに聞いたらどうです」 隣で「今行ったらバレない...
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DEAR.三蔵 09|憂慮

ちゃんと好きって言おう。同じ轍を踏まないためにも。 そう決意してすぐに不安になった。 私があんなにも悟浄に一直線に向かえたのには理由がある。それはとても簡単なこと。私と悟浄は同じ半妖で、同じくらい荒れた生活を送り、お互いに家族や自分を求...
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DEAR.三蔵 08|騒音

こんなにも自分の心臓の音がうるさいと感じたのは、一体いつぶりだろうか。 「悟空はいいの」 「個人部屋なのに関係あるのか」 「いや……」 久しぶりの個人部屋で、気分を落ち着けてリラックス。小さなユニットバスだけど昼間買ってもらった入浴...
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DEAR.三蔵 07|諸行無常

あの熱視線に自覚がない馬鹿に自覚させる術があるというのなら、教えてくれと乞うのもやぶさかではない。 誦経を終えると寺の僧侶に囲まれた。いつものことながら面倒くさい。あいつは輪から離れた所で目元を拭う。これもまた、いつもの光景である。 た...
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DEAR.三蔵 06|你好

めちゃくちゃ泣いたら、めちゃくちゃスッキリした。 もしかしたら私が溜めていたのは性欲じゃなくて涙だったのかも知れない。 「あー! なんで俺の取るんだよ!」 「早いモン勝ちなんだよ、バーカ」 「バカって言うなクソ河童! 」 「んだと...
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