最遊記

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DEAR.悟浄 01|餞別

あの日、勝手に勘違いして勝手に心配して勝手に人のプライベートを荒らした挙げ句、最後に「くだらねぇ」と吐いて捨てた悟浄を見て、私は泣いた。 久々に嗚咽するほど泣いたけれど、大声を出すわけにもいかず、窒息するんじゃないかというほど枕に顔を押し...
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DEAR.八戒 later|It is impossible to love and be wise.

「は、っ、んん」 「もっと聞かせて」 「や」 それほど多くはないチャンスを、八戒はいつも的確に狙って外さない。 今日も例外ではなく、一人部屋の私の所へ忍び込んだ彼は何度も私にキスをして、そして敏感な所を余すことなく責めた。 紳士か...
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DEAR.八戒 10|君と僕と彼ら

毎日決まった時間に決まったように目が覚める。今日も例外ではなくそうして目覚めると、脇のあたりに違和感を覚えた。 寝ぼけ眼でそちらを見やれば、紅くてつぶらな瞳が僕を捉えて微笑んだ。 「八戒起きた」 「おはようございます」 昨夜の出来事...
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DEAR.八戒 09|甘い泉

僕が恋をしなければ、彼女はこんな風に細い肩を震わせて泣いたりしなかったかもしれない。 「僕を見て」 上体を離して下から覗き込むと、ただでさえ紅い目を真っ赤にした]がいた。 決して泣かせたくて好きだと言ったわけではない。だけど僕を思って...
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DEAR.八戒 08|融解

大丈夫。大丈夫。 言い聞かせてはみるものの、身体はなかなか素直に動いてくれなかった。 次に二人きりになったら120%致すことになるであろう事実に怯えてしまい、不自然なくらい八戒を避けてしまっている。 だって怖いんだもん。溺れてしまうの...
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DEAR.八戒 07|溶炉

八戒とキスした。いや、自分からしたんだけど。 でもまさかあんな風に答えてくれると思わなくて。ていうか八戒のキスはもっと優しいと思っていた。頬を包み込まれたり、優しく抱きしめられながらそっと触れたり、そんな感じの。勝手にスマートな姿を想像し...
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DEAR.八戒 06|錆びたブレーキ

悟浄のせいでというべきか、悟浄のおかげでというべきか、僕はあの日以上に明確に彼女への愛情を自覚してしまった。 愛情と呼ぶのは少々誤魔化しすぎている。愛情よりももっとドロドロぐつぐつと腹の底から煮えたぎる欲。 「あー、スッキリした」 宿...
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DEAR.八戒 05|ユグドラシル

久々の野宿は意外と悪くない。暑くも寒くない今の時期は特に。つっても1日で終わる場合に限るが。 手伝いという名目で、焚き火や荷物番の輪から外れて水辺に向かう八戒を追った。 「よう色男、お盛んだねぇ」 「なんですか藪から棒に」 食器やら...
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DEAR.八戒 04|均衡

長時間ジープに乗っていると骨がおかしくなったんじゃないかと言うくらい体中が痛くなる。2時間ぶりの休憩は、広めの湖のほとりにジープを停めて各自30分程度の自由時間。これ幸いとばかりに悟浄を湖畔探索に誘い出し、二人きりになることに成功した。 ...
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DEAR.八戒 03|恋愛

この間まで一丁前に『恋する乙女』を自称していた私が言うのもなんだけど、果たして『恋』とは一体どんな感情なのだろうか。 「それは俺のだっつってんだよ猿!」 「目の届く所に置いとく悟浄が悪いんだもんねー」 「ふざけんなクソ!」 「ちょっ...
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