aoyama

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ドフラミンゴ|ラブレター

「今日はどうしますか」 「いつもの」 「おまかせですか?」 「ああ」 おれを見つけて少し驚いたように微笑むと、お久しぶりですいらっしゃいませ、と心地よい声が弾んだ。 「また、少々お時間いただけますか」 「わかってるよ」 「いつ...
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クロコダイル|反撃阻止

「なんだその顔は」 「考え事です」 「不満があるならおれの上からどけ」 「それは嫌です」 舌打ちをして、]を押しのけた。 こんなに上の空な表情を浮かべた]を前にして、おれの下半身は役立たずもいい所だ。おおよそ男女が裸でベッドに寝そ...
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クロコダイル|寝る前

どうしたらこいつを縛り付けたまま生かしておけるかという事を考え出すと、どす黒い感情が全身を這い回って、吐き気がした。 「なに、どうしたの」 「別に」 短く、極めて不機嫌に返事をして寝返りを打った。背を向けて寝ると、]はしばらくじっ...
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クロコダイル| 前夜

「んっ、ふ……」 その日、珍しく荒々しいキスだった。噛み付いて離そうとしない唇が愛しくて、その違和感が切なくて、私も彼の唇に噛み付いた。 髪を梳いてベッドに縫い付けるいつもの仕草も、どこか焦燥感に駆られていた。彼が脱ぎ捨てた衣類と剥...
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クロコダイル|誘拐か救出か

「あ」 「元気か」 どれくらいぶりだろうか。久々に見た彼の顔はあれからまるで変わること無く、薄ら笑いを浮かべていた。 あれから何度か七武海の会合があったけれど、彼と顔を合わせる事はなかったのに。それがなんだ、珍しい。 わざわざこんな...
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クロコダイル|ベッドの上

「おはようございます」 私の隣で静かな寝息を立てるクロコダイル様は、ひとつも動かずに眉間にしわを寄せたまま目を伏せていた。 辛い夢でも見ているのだろうか。クロコダイル様は、起きていても、寝ていても、いつも眉間にしわを寄せている。 ...
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クロコダイル|スーツの上

いつも私が洗濯しているお召し物が再び私の手に戻る時、クロコダイル様用に厳選した洗濯洗剤の香りとクロコダイル様の香りと葉巻の香りが混じり合ったとても良い匂いがする。 私の知る“クロコダイル様の匂い”は、この匂いだ。 仕事を終えたあとの...
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ルフィ|嫉妬のはなしの続き

久々の二人きりの時間を楽しむように、私とルフィはベッドの上で抱き合いながらごろごろと転がった。みんなと一緒の時と同じ顔で笑うルフィ。 私はすぐに人を疑ってしまうから、いつも同じルフィを見ると安心する。それと同時に、嫉妬もする。 自分の小...
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ルフィ|嫉妬のはなし

女に興味がないのは知っている。 目の前に肉と美女があれば間違いなく美女を素通りして肉に食らいつく事が容易に想像つくくらい、ルフィにとって“女”という存在がどうでもいいという事は、知っている。 知っているけれど、それとこれとは別の話だ。 ...
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