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ダリル|1/250

やっぱり私はフィルムカメラが好きだ。一枚一枚大切に撮って、現像するまでどんな写真に仕上がるかはお楽しみ。もう一度新鮮な瞬間に立ち会えるのが良い。 何度同じ被写体を撮っても飽きない。それは、被写体が愛しい人だからなのか、それとも被写体として...
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ダリル|トリム

「めんどくせえ」 「そんなこと言って何ヶ月もほっとくからこんなことになってるんだよ」 「……別にいいだろ、困ってない」 帰宅直後に私のヘアゴムで侍みたいな髪型にしているのは困っているとは言わないのだろうか。前に髪を切ったのはいつだった...
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メルル|帰郷

10年前の私はまさかまたここに来ることになるとは思っていなかったし、15年前の私はまさかとなりにアメリカ人の彼氏がいるなんてそれこそ想像もしていなかった。 久しぶりの故郷はそれなりに変わっていて、街を歩くだけでは懐かしいとかそういう気分に...
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メルル|不発弾

今日は帰りが遅いと心配していたら、連絡もなしに午前様でダリルに担がれて帰宅した。 どう見ても酔っぱらいのそれで、白い肌が真っ赤になっている。寝てるか起きてるかもよくわからない。 「大分酔ってるから適当に転がしとくぜ」 「ありがとうダリ...
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メルル|作戦

その日を知ったのは]が俺の家に住みだして2年目のことだった。 今考えてみれば1年目に俺の誕生日を祝ってくれた時に聞いておけばよかった。あの日は人生で初めて幸せを感じた誕生日で、とにかく擽くすぐったいようなむず痒いような気分でそれどころでは...
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ダリル|When You Wish upon a Star

「書けた?」 「そんなすぐに思いつかねえ」 ]に紐がついたチケットみたいな細長い紙を渡されて、願い事を書けと言われて小一時間。 一向に思い浮かばず、]が隣で待っているのが段々申し訳ない気持ちになってきた。窓辺にはガーデニングの店だか花...
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メルル|徒花

※死ネタではないですが、ちょっと悲しいかも? 「ねえメルル本気で言ってるの?」 「当たり前だ、お前は俺に従ってればいいんだ」 「でも悪い人たちじゃないと思うよ、大丈夫だよ、考え直して」 「お前に何がわかるんだ、いいか、俺に従え」 ...
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メルル|食卓

「これ着て!」 「マジで言ってんのか」 ]は素晴らしい笑顔で俺にそれを差し出した。 カーキ色でシンプルなデザインではあるものの、それは今までの人生に縁のなかった代物だ。 「なあハニー勘弁してくれよ」 「なんでよ、普通に似合うやつ買...
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ダリル|ヨハネ

立派なのか駄目なのかと聞かれたら、それはもう立派な駄目人間だと思う。 親に紹介なんて絶対に無理。紹介する親もいないし、まあそれはいいんだけど。 今日も私をほったらかしにして、メスを流しにクラブに行った。治安の悪い場所にあるそのクラブは、...
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ダリル|マグダラのマリア

朝もとうに通り越して、間もなく昼になろうかという頃に目を覚ますと、隣にはもう]の姿はなかった。 灰皿の中の薄くリップのついた吸殻と飲みかけの酒が入ったままのふたつのグラス、シーツに染み込んだ甘ったるい香水の香り、何故か放置されている女物の...
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