夢

DEAR

DEAR.悟浄 03|ブラウンシュガー

最近やけに八戒の機嫌が良い気がする。 「なんかいいことでもあったか?」 「え? 僕がですか?」 「他に誰がいんのよ」 「僕は別に…… まあ、少しくらいは」 「ンだよ変な答え」 今更隠し事かよ。 答えを濁されたようで気を悪くして...
DEAR

DEAR.悟浄 02|煩悩菩提

「三蔵法師様、お納めください」 突然俺の前に跪いた]が厳かに差し出したそれは、どう考えてもこのシーンにそぐわぬ代物だった。 「なんだこれ」 「三蔵法師様には大変お世話になりまして」 「その喋り方やめろ、馬鹿っぽいぞ」 「えっウソ、...
DEAR

DEAR.悟浄 01|餞別

あの日、勝手に勘違いして勝手に心配して勝手に人のプライベートを荒らした挙げ句、最後に「くだらねぇ」と吐いて捨てた悟浄を見て、私は泣いた。 久々に嗚咽するほど泣いたけれど、大声を出すわけにもいかず、窒息するんじゃないかというほど枕に顔を押し...
DEAR

DEAR.八戒 later|It is impossible to love and be wise.

「は、っ、んん」 「もっと聞かせて」 「や」 それほど多くはないチャンスを、八戒はいつも的確に狙って外さない。 今日も例外ではなく、一人部屋の私の所へ忍び込んだ彼は何度も私にキスをして、そして敏感な所を余すことなく責めた。 紳士か...
fkmt

愛のような|ささやかな聖夜

準夜勤。それは今日に限って、いや、なにかとイベントがある日には、なかなか厄介でなかなか虚しい勤務時間なのだ。 その勤務時間もようやく終わりに近づいて、早く帰りたいという気持ちに支配されていた。 「あ、カイジくん、それ持って帰んなよ、似合...
SMH

秀さんの家にトリップしてきた

信じらんないくらい長時間に渡る張り込みと報告書の提出を終えて、死にそうになりながら帰宅した途端に睡魔に襲われた。そのままソファで寝こけ、朝方に目覚めると足元に人が倒れていて死ぬほどビビった。 ついに幻覚まで見えちゃったかー、耀さん相変わら...
SMH

ひかるんと待ち合わせ

キラキラした人たちから グループワークで使う物資の買い出しを頼まれて、いつものように断りきれずに引き受けた。 バイト、遅刻しちゃうなぁ…… なんて考えていたら、キラキラした人たちの中でもひときわキラキラしている可愛ひかるくんが「僕も行く...
SMH

なるっちの料理教室

「は? そのまま入れるとか正気? 煮込みに使う根菜は面取りするのが常識よ、常識。あっ、ちょっとやめて! 水を突っ込むなんて信じられない。先に炒めなさいよ、アンタ何作るつもりなの? その程度の知識でよく青山に食事作ろうなんて思ったわね」 「...
DEAR

DEAR.八戒 10|君と僕と彼ら

毎日決まった時間に決まったように目が覚める。今日も例外ではなくそうして目覚めると、脇のあたりに違和感を覚えた。 寝ぼけ眼でそちらを見やれば、紅くてつぶらな瞳が僕を捉えて微笑んだ。 「八戒起きた」 「おはようございます」 昨夜の出来事...
DEAR

DEAR.八戒 09|甘い泉

僕が恋をしなければ、彼女はこんな風に細い肩を震わせて泣いたりしなかったかもしれない。 「僕を見て」 上体を離して下から覗き込むと、ただでさえ紅い目を真っ赤にした]がいた。 決して泣かせたくて好きだと言ったわけではない。だけど僕を思って...
タイトルとURLをコピーしました