夢

DEAR

DEAR.八戒 08|融解

大丈夫。大丈夫。 言い聞かせてはみるものの、身体はなかなか素直に動いてくれなかった。 次に二人きりになったら120%致すことになるであろう事実に怯えてしまい、不自然なくらい八戒を避けてしまっている。 だって怖いんだもん。溺れてしまうの...
DEAR

DEAR.八戒 07|溶炉

八戒とキスした。いや、自分からしたんだけど。 でもまさかあんな風に答えてくれると思わなくて。ていうか八戒のキスはもっと優しいと思っていた。頬を包み込まれたり、優しく抱きしめられながらそっと触れたり、そんな感じの。勝手にスマートな姿を想像し...
DEAR

DEAR.八戒 06|錆びたブレーキ

悟浄のせいでというべきか、悟浄のおかげでというべきか、僕はあの日以上に明確に彼女への愛情を自覚してしまった。 愛情と呼ぶのは少々誤魔化しすぎている。愛情よりももっとドロドロぐつぐつと腹の底から煮えたぎる欲。 「あー、スッキリした」 宿...
DEAR

DEAR.八戒 05|ユグドラシル

久々の野宿は意外と悪くない。暑くも寒くない今の時期は特に。つっても1日で終わる場合に限るが。 手伝いという名目で、焚き火や荷物番の輪から外れて水辺に向かう八戒を追った。 「よう色男、お盛んだねぇ」 「なんですか藪から棒に」 食器やら...
DEAR

DEAR.八戒 04|均衡

長時間ジープに乗っていると骨がおかしくなったんじゃないかと言うくらい体中が痛くなる。2時間ぶりの休憩は、広めの湖のほとりにジープを停めて各自30分程度の自由時間。これ幸いとばかりに悟浄を湖畔探索に誘い出し、二人きりになることに成功した。 ...
DEAR

DEAR.八戒 03|恋愛

この間まで一丁前に『恋する乙女』を自称していた私が言うのもなんだけど、果たして『恋』とは一体どんな感情なのだろうか。 「それは俺のだっつってんだよ猿!」 「目の届く所に置いとく悟浄が悪いんだもんねー」 「ふざけんなクソ!」 「ちょっ...
DEAR

DEAR.八戒 02|終わりは始まりの合図

まさか終止符も打たずに終わるとは思わなかった。 最終的には]が告白して振られるか、悟浄が告白して成就するか、どちらかだと思っていたのに。 ]がもうやめる宣言をしてからというもの、あまりにも普通の毎日が続いていた。強いて言うなら僕が二人に...
DEAR

DEAR.八戒 01|残滓

結局あれから不貞腐れて半泣きになりながら爆睡してしまい、 気がついたら朝だった。なんと勿体ない一夜を過ごしたことだろう。 だけど何故かやけにスッキリしていて、いくら悟浄が好きといえども離れる事も大事なんだと実感した。 ここ数ヶ月、家のス...
DEAR

DEAR.悟空 later|True love is inexhaustible.

銭湯から戻ると、一足先に帰っていた]が部屋着のワンピースに身を包んでベッドの上に座っていた。恥じらうように俯きがちにしている姿はとても新鮮で、すぐに身体中の血が沸き上がった。 「おっ、お待たせ……」 「へへ、待ってた」 両腕を広げる彼...
DEAR

DEAR.悟空 10|幸福

朝、目が覚めたら金色の瞳がこちらを見つめていた。私の瞳を捉えたそれはパチリと瞬きをしてから細められ、おはよう、と笑った。 こんなにも幸せな目覚めがこの世にあるものかと思うと、寝起きから肌が粟立つような気になる。 セックスを持ちかけて断ら...
タイトルとURLをコピーしました